ブースト&ブレイクが爽快! 正統進化したオールドスクールなRPG【序盤のプレイレポート】

オクトパストラベラー2は懐かしさと新しさの両方を合わせ持つJRPG。

純粋なJRPGであり、オールドスクールなシステムでありながら、キャラクターを育てて敵を倒していく遊び方はまったく古臭さを感じさせない。3Dのマップを2Dのドットキャラクターが動き回る独特なグラフィックも違和感なく美しい世界を描き出している。

「JRPGの面白さは色あせない」ということを教えてくれる良ゲームとなっている。

この記事ではオクトパストラベラー2に興味がある人に向けてプレイレポートを紹介。序盤の流れ、ブレイク&ブーストの戦闘システムを解説していく。

8人の主人公と旅の目的

8人の主人公と旅の目的

プレーヤーは8人の主人公のうち、一人を選んで冒険を始める。

8人の主人公はジョブと出身地が異なっており、誰を選ぶかでスタート地点が変化する。緑豊かな田舎町、銀鉱山によって栄える西部開拓地、絶海の孤島に建てられた監獄。どこから始めるかはプレーヤー次第。

旅の目的もキャラクターによってさまざま。

母のようなスターを目指す踊子のアグネア、縛られた鎖を解き自由を求める盗賊のソローネ、裏切りによって妻子を失い復讐に燃える学者のオズバルドなど。

オクトパストラベラー2のストーリーは「主人公ごとの固有のストーリー」を進めるかたちで進行していく。

最初に選ばなかったキャラクターはゲーム中で仲間にできる。仲間が増えると固有アクションやアビリティの相乗効果で戦闘がさらに楽しくなっていく。

爽快な戦闘システム

オクトパストラベラー2の戦闘では「ブレイク」と「ブースト」を活用して戦っていく。ブレイク&ブーストは演出が派手で戦闘の爽快感がとても高い。効果も絶大で遊んでいてとても楽しいシステムとなっている。

ブレイク

ブレイクとは敵のシールドを破壊すること。相手の弱点(剣、槍、斧、弓、属性など)を突いて攻撃すると「シールドポイント」を削ることができる。

そして敵のシールドポイントが0になると、派手なエフェクトと共にシールドが砕け散る。これが「ブレイク」。ブレイクした敵は防御力が下がりダメージが通りやすくなる。

オクトパストラベラー2のブレイク
弱点を突いてブレイク状態にする

敵がブレイクしたら「ブースト」のチャンス。

ブースト

ブーストは自分の攻撃力を増強するシステム。

ブーストすると竜巻のようなオーラが発生。武器の攻撃回数が増加し、アビリティの威力が上昇する。ブーストに必要な「BP」(キャラクター名右の赤い点)はターン開始時に1ポイントずつ溜まっていく。

ブーストは最大で3段階までアップ可能。3段階までアップすると専用のカメラワークが発生する。攻撃エフェクトの非常に派手さと相まって爽快感がとても高い。

ブレイク

ブレイク&ブーストは難しく感じるかもしれないが、ゲーム遊んでいればすぐに慣れて使いこなせるようになる。オクトパストラベラー2のチュートリアルはとても親切なので心配はいらいない。

バトルスピードは通常(x1)と倍速(x2)が用意されており戦闘中にいつでも切り替えできる。2倍速は非常に快適でストレスなくゲームをプレイできるのは嬉しい。

プレイレポート:学者オズバルド

学者オズバルド

ここでは主人公の一人、学者オズバルドのプレイレポートを紹介。

オズバルドは妻子殺しの濡れ衣を着せられ監獄島に収監された学者。自分からすべてを奪った「人物」への復讐の炎を胸に監獄島からの脱出を計画する。

オズバルドが収監されているのはウィンターランド地方、北極の海に浮かぶ「フリジット監獄島」。大陸から離れた孤島であり、最寄りの港から最短でも4日かかる。

1年中極寒の雪に閉ざされている極悪な環境のため、厳しい労働と寒さで刑期を終えずに死ぬ者が後を絶たないという。

フリジット監獄島の鉱石採掘

学者オズバルドで開始すると、いきなり「監獄中の囚人」という他の主人公とは大きく異なる状況でスタートする。

そのため、まずは監獄島から脱出することがオズバルドの目的となる。

このあたりは主人公ごとに異なるストーリーが展開していくが、最初の導入「1章」ではチュートリアル的な意味合いが強い。1章はキャラクターのバックグラウンドを知る上でも重要になる。

オクトパストラベラー2のチュートリアルはとても丁寧に作られている。戦闘システム「ブレイク&ブースト」や固有アクション「フィールドコマンド」をはじめ、ゲームの基礎となる知識はすべて1章で学ぶことができる。非常に分かりやすいので初心者でも迷わずにプレイできるだろう。

フィールドコマンドを活用して冒険を有利に進める

フィールドコマンドを活用して冒険を有利に進める

主人公ごとに異なるアクション「フィールドコマンド」を使って、町の人々とバトルをしたり、一緒に連れて歩いたり、アイテムを入手したりできる。フィールドコマンドは昼と夜で使えるコマンドが変化する。

オズバルドのフィールドコマンドは「探る」と「強奪」。この2つを活用して脱獄に必要な情報とアイテムを入手していく。

フィールドコマンド「探る」

昼に使用できる「探る」は情報を集めるためのコマンド。

ストーリー進行に必要な情報を手に入れたり、隠されたアイテムの場所を探ったり、相手の素性を暴いたりできる。こちらも有効に活用することで冒険を有利に進められる。

探るによる情報収集は「脱獄の協力者」を見つける目的で重要になる。あたりを探していると一人の若者を発見。どうやら「エメラルド」という人物は信用できそうだ。

囚人エメラルド

オクトパストラベラー2では、大量に登場するNPCにそれぞれバックグラウンドが設定されている。これは作業量から考えると驚くべきことだ。興味本位で探ってみるのもこのゲームの遊び方の1つになるだろう。

町の人:囚人
刑期がとてつもなく長い囚人を発見、懲役409年

フィールドコマンド「強奪」

夜に使える「強奪」は相手の所持品を奪うコマンド。相手とのバトルで勝利すればアイテムを獲得できる。

フィールドコマンドは様々なNPCに対して使える。牢獄内を見て回っていると看守に対しても使えることが判明。さっそく試してみる。

強奪

戦闘開始。

…しかしまったく歯が立たない。

看守との戦闘

どうやらオズバルドは魔法を封じる猿轡をつけられているようだ。魔法が使えない学者が看守に勝てるわけもなくあっさりと倒されてしまった。

しかし、フィールドコマンドで発生するバトルは負けてもゲームオーバーにはならない。その代わりに相手との関係が悪化するペナルティがある。

このペナルティ自体はそこまで重いものではなく、仮に悪化しても酒場でお金を払えば関係修復が可能。フィールドコマンドを積極的に活用していくことで通常では手に入らない様々なアイテムを獲得できるようなっている。

これはRPGの醍醐味の1つだ。レベルが上がれば勝てなかった相手にも勝てるようにある。いろいろと考えてみよう。

火の精霊石を強奪する
攻撃アイテムも手に入る、活用価値は高い

没入感の高いストーリー

各主人公のストーリーはとても魅力的で面白い。

オズバルドであれば、自分を陥れ妻子を殺した人物「ハーヴェイ」に復讐すること。

そのためにはまず絶海の孤島から脱出しなければならない。脱出するには逃げ道の確保、防寒対策、追手からの追跡を逃れるために自らの死を偽装する等の綿密な計画が必要となる。

オクトパストラベラー2ではこれらの情報収集がゲームシステムと結びついて展開される。これはストーリーへの没入感をより高めてくれる。

脱出に必要なピースは3つ。

  1. 脱出経路の把握
  2. 逃走中、寒さに耐えるための防寒着
  3. 協力者を見つける

これらは上記フィールドコマンドを活用することで手に入れていく。

なお、クエスト目標の位置は画面右下に表示されるマップ(レーダー)で確認可能。目標は緑色で表示されるので迷うことはない。レーダーには町の位置、セーブポイント、エリア移動地点も表示される。

オクトパストラベラーⅡ:ローカルマップ(レーダー)
目標は緑色のマーカーで表示される

脱出に必要な準備がすべて整うと後は計画を実行するだけになる。

協力者の「エメラルド」が猿轡の鍵を入手してくれたおかげでようやく魔法が使用可能に。

魔法(アビリティ)を使用するには「SP」が必要になる。SPの初期値はあまり高くなく連発しているとすぐに切れてしまうが、レベルアップするとHPと共に全回復してくれる。

ここからは敵が出現する地下通路を進んでいく。地下通路へは井戸から侵入する。これは「探る」で入手した情報だ。学者ならではの解決法と言える。

井戸から地下通路へ
井戸から侵入

地下通路に出現する敵は弱点を突いて倒していきたい。敵の弱点は初見では分からないが、オズバルドの固有アクション「予習」により1つ明らかになる。弱点が分かればブレイク&ブーストで簡単に倒せる。

地下通路を進んでいくと出口に到着したが、脱出用の梯子が破壊されていた。このまま何事もなく終わることはないようだ。ここでは初めてのボス戦が待っている。

ボス戦後、なんとか壁を壊して脱出。

ボス戦後、なんとか壁を壊して脱出
要塞の外に出ることができた

ようやく要塞の外に出ることができた。

しかし、監獄を脱出したとしても海の渡航という最後の難関がある。果たして2人は無事に監獄島を脱出できるのだろうか?

詳細は伏せておくが、この後予想していなかった展開に驚かされた。そしてエメラルドが取った行動の真意は?

気になる人はぜひオクトパストラベラー2を手に取ってみて欲しい。

監獄を脱出しても海の渡航という最後の難関がある
オズバルドの回想
囚人エメラルド
監獄島からの脱出と空虚
オズバルドの夢

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